近頃人気のオンライン家庭教師。
個人的に先生と直接契約すれば、予算が抑えられそう。
でも、トラブルはない?
こんな心配、ありますよね。
疑問にお応えしていきましょう。
わたしはオンライン家庭教師の絵里子です。
東京大学の学生時代から、家庭教師のバイトをして現在も副業としてオンライン家庭教師で教えています。かれこれ10年以上の指導歴になります。
そんなわたしが、個人契約のメリット、デメリットをご案内していきます。
オンライン家庭教師とは
家庭教師を利用したいけど、近くにいい先生がいなくて。
部活や習い事に時間をとられ、塾に通う時間がなかなかとれない。
こんな要望にお応えするべく、ご家庭でインターネットに繋がったパソコンやスマートフォン、タブレットを使って、自由な時間に学習指導を受けられる新しい家庭教師システム『オンライン家庭教師』が、普及してきています。
今、多くの家庭教師派遣会社や個人が、この新しいシステムをつかったオンライン家庭教師をはじめています。
個人契約の家庭教師を見つけるにはどうしたらいい?
マッチングサイトを利用する。
こんな方法があります。
個人契約のオンライン家庭教師 メリット
授業料が安く押さえられる。
授業料
個人契約の場合、交渉次第ということになります。
相場としては、時給で2,500円~4,000円が多いですが、経験豊かな教師の場合、8,000円~10,000円ほどとなる場合もあります。
難関校への合格などの目的がある場合、高額になるのも仕方ないかもしれませんが、予算を決めて先生を選ぶことが可能です。
教材費
使用する参考書、問題集など購入費用は、別途必要となります。
紹介料
マッチングサイトを利用した場合、契約が成立したときに、5,000円から30,000円程度 発生するところが多いようです。
ただ、個人契約でオンライン家庭教師を依頼する際には少々注意が必要です。
詳しく説明していきましょう。
個人契約のオンライン家庭教師 デメリット
身元、履歴、実績が本当であるか、確認できない
時給を決める基準となるため、指導実績や、出身大学等を偽っている可能性も多々あるようです。
学生証の提示や、指導実績を証拠を見せてもらう等、対策が必要です。
契約時には、指名、住所等の個人情報を公開することとなりますので、身元保証となる書類(学生証・免許証等)を見せてもらうことは重要です。
金銭的なトラブルが発生しやすい
指導経験や、出身校などによって時給を換算することになりますが、実際はやってみなければわかりません。
期待していたほどでなかったり、お子さんとの相性がよくなかったりした場合、途中で契約を打ち切ることが難しく、違約金を請求されたり、揉め事に発展するケースがあるようです。
特に料金面ではトラブルに発展しやすいので、契約時にしっかり文書にして残しておくことが大切です。
受講スケジュール等で、トラブルが発生しやすい
オンライン家庭教師は、副業や、学生がアルバイトで行っている場合がほとんどです。
そのため、本業の都合で、学生の場合は長期の休みに予定が入る、就職活動で忙しくなるなど、途中で指導ができなくなる、といったケースがあります。
そういった場合、なかなか代わりが見つかりません。
代わりのオンライン家庭教師を探すのが難しい
お子さんのためにも、トラブルをくり返すことのないよう、前回よりも慎重に家庭教師を見きわめる必要がありますが、代わりの先生がすぐに見つかるかはかなり難しいでしょう。
なにより、トラブルが起きた時、対応が難しい
何か問題が起きたとき、当事者どうしが直接話し合わなければならないため、問題がこじれてしまう傾向があります。
個人情報を交わした間柄でもあるため、後々までしこりを残すことのないよう、穏便におさめることが大切です。
個人契約の場合は、特に採用時にしっかり取り決めを行い、契約書として残しておくことが大切です。
オンライン家庭教師を個人契約で行う場合、トラブルが発生した時の対応がとても難しいのが最大のデメリットです。
オンライン家庭教師派遣会社などでは、サポート窓口等が準備してあり、問題が発生した時、直接先生とのやりとりを行わずに問題が解決するよう、考えられています。
よろしければこちらもご参考までに
オンライン家庭教師がおすすめ
オンライン家庭教師の選び方
現役オンライン家庭教師のわたしが、お子さまの学力を向上させられる家庭教師の選び方のコツをご案内しましょう。
どんな目的で利用したいのかはっきりさせておく
日頃の予習復習と、中間・期末試験の成績アップのために利用したい
勉強が苦手、苦手科目の克服のために利用したい
目的を明確にすることで、具体的にどんな先生を選んだらいいかがはっきりします。
受験対策で利用したい場合
中学受験対策
ベテランのプロ家庭教師か、中学受験指導経験のある大学生教師、難関私立中学出身の大学生教師がおすすめです。
中学受験では、対策の難しい特殊な問題や、非常に細かい知識が問われる問題が出される傾向があります。
中学受験では、特に志望校の出題傾向を熟知した教師に教わることが効率的です。
塾に通っているけれど、成績が伸び悩んでいる、といった悩みを抱えている方は、塾と併せてオンライン家庭教師を利用するのもおすすめです。
分からない問題、苦手な問題を家でオンライン家庭教師に質問し、早め解消して、やる気を回復する。いい循環が生まれます。
オンライン家庭教師は、短い授業時間の利用も可能です。
塾と家庭教師の併用も、受験勉強に効果的な方法です。
高校受験対策
プロ家庭教師か、受験指導経験のある大学生教師、難関高校出身の大学生教師がおすすめです。
高校受験では内申点も大切です。
そのため、受験対策だけでなく、中学1~2年生から、定期テストでも点が取れるようにしておくことが大切です。
特に大学生講師の場合、受験への悩みや不安に対して有益なアドバイスなども期待でき、お子さんの精神的なサポートも期待できます。
大学受験対策
難関大学の場合、プロ家庭教師か、受験指導経験のある大学生教師、難関国公立大学在籍の大学生教師がいいでしょう。
特に志望校の大学生なら、志望校の出題傾向を熟知しているため、的確なアドバイスが期待できます。
塾や予備校などとの併用もおすすめです。
塾や予備校では、模試や、センター試験対策など実践的な授業を受け、塾や予備校の授業で分からなかったところをまとめて家庭教師に質問するなど、補助的にうまく活用することで、苦手な部分の補強、学び漏れをなくすことができます。
日頃の予習復習と、中間・期末試験の成績アップのために利用したい場合
指導経験の豊富な大学生家庭教師でいいでしょう。
定期試験について、事前に対策をしてもらうことはもとより、試験の結果を踏まえて、足りない部分を補強し、次に繋げる指導をしてもらうことが重要です。
勉強が苦手、苦手科目の克服のために利用したい場合
特に成績が振るわない、とお悩みの生徒さんは、勉強方法がわからないことが多いようです。
日常の勉強のしかた、効率的に勉強するコツについても指導してもらうことが成績アップにつながります。
また、もうひとつ。これはとても重要です。
お子さまとオンライン家庭教師の相性をしっかり見きわめましょう。
始めてみなけばわかりませんが、先生の人柄についても、よく観察することが大切です。
授業料を安く押さえられる。
たしかに、これはとても魅力的です。
ただ、個人契約の場合、いったん決めてしまった家庭教師を変更することはとても大変です。
子どもとの相性がよくなかった。
人柄に問題があった。
お金にまつわるトラブルが発生してしまった。
こんな時、個人契約の場合は自分で対応しなければなりません。
子どもをからめた問題となってしまうだけに、慎重な対応が必要です。
オンライン家庭教師派遣会社を利用した場合のメリット・デメリット
【メリット】
それぞれの会社で、基準を設けて教師の採用試験をしている。
教師は、契約後、研修等を受けている。
学年ごとに、マニュアルが用意され、それにそった指導がなされている。
特別に教材を用意しているところもある。
サポート窓口が用意され、管理が行き届いている。
合わないときは、代わりの教師が速やかに用意される。
【デメット】
料金が個人契約より少し高い。